
※このコーナーでは開発者に代わり、恋愛ゲーム「ハピサマ!」の世界を登場キャラクターたちに紹介してもらいます。

光樹「始まりました『ハピサマ!広報局』。今回のゲストはこの二人」

星名「…………」

櫛木「あ、えっと、その……」
光樹「…………すみません、星名先輩から自己紹介お願いできます?」
星名「……えっ、もう始まってる? ごめん、ぼーっとしてた。えっと、私、演劇部の星名薫。三年」
櫛木「わ、私は一年の櫛木あいりです。図書委員です。よろしくお願いします」
光樹「櫛木さん、そんなに構えなくて大丈夫だからね。えーっと、今回のテーマは『夢と現実』だって。うん、ごめん。これはちょっと構えちゃうわ」

星名「どうして?」
光樹「それは……俺には具体的な将来の目標とかやりたいこととかがないからですよ。先輩は女優になることが夢なんですよね」
星名「うん、そう。小さいころからの夢。女優の道を目指して両親と共に上京してきた。現実は、そう簡単な道ではないと分かっているけれど……」
櫛木「私はこのテーマ、眠るときに見る夢として考えてみたいです。脳が記憶の整理を行なっている際に見る幻覚と言われていますが、まだ分かっていないことも多いんですよね」
光樹「あー、その意味もあったね。でも、どうしてどちらも同じ言葉なんだろう。英語でも『DREAM』で一緒だし」
星名「確かに、不思議」
櫛木「多くの言語で『理想としての夢』と『無意識の体験としての夢』は同じ単語で表されているようです。それらを結びつけているのは、現実とかけ離れた物語的な創造性だと、私は考えています」
光樹「なんか難しい話だね。つまり、どういうこと?」

櫛木「はい、つまりですね………………本は素晴らしいということです!!」
光樹「え? いや……えっ?」
櫛木「本は新しい知識を授けてくれます。遠く離れた時代や場所の空気を伝えてくれます。そして、現実には起こり得ないようなドキドキやワクワクを届けてくれるんです! そんな本を生み出す人間の創造性は誰にでも備わっている……。私は、不思議な夢を見るたびに、そんな風に思うんです」
光樹「す、すごい。急に饒舌になったね、櫛木さん」
櫛木「あ、ご、ごめんなさい! 本のことになるとつい舞い上がっちゃって……!!」
星名「分かったかも。」
光樹「え、何がです?」

星名「きっと、現実の思考が人の可能性を制限してる。『理想としての夢』を見つけた時点できっと、それは起こり得る未来の可能性なのかなって」
櫛木「…………! そうですね。私も、そうだといいと思います。ふふっ、なんだか勇気をもらえた気がします」
星名「私も。有意義な時間だった。それじゃ、次回更新をお楽しみに〜」
光樹「か、勝手に終わらされてる……!」
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